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高齢者の血圧の目標。75歳以上は上の血圧がやや高め

公開日:2018年7月25日
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日本老年学会などは、高齢者の定義を65歳以上から75歳以上に見直すよう提言しました。もし、75歳以上になった場合、年金の支給開始年齢にも大きな影響が出そうです。

2017年1月に同学会などが発表した高齢者の定義と区分によると、65~74歳を「准高齢者」、75~89歳を「高齢者」、90歳以上を「超高齢者」としています。この定義の提言の背景にあるのが、平均寿命の伸びと高齢者の若返り。同学会によると、65歳以上の人の知的機能や体の状態は10~20年前に比べ5~10歳ほど若返っているそうです。

年齢などによって降圧目標が異なる

現在の日本では、65歳以上を高齢者とする世界保健機関(WHO)の定義に準じています。したがって、高齢者の高血圧治療という場合も65歳以上を念頭に置いています。その高齢者の血圧の目標ですが、65~74歳までは若い人と同レベルになっています。

65~74歳の降圧目標

・医療機関で測る診察室血圧の場合
収縮期血圧(上の血圧)140mmHg未満/拡張期血圧(下の血圧)90mmHg未満
・自宅で測る家庭血圧の場合
収縮期血圧135mmHg未満/拡張期血圧85mmHg未満

75歳以上の高齢者では、次のようになります。

75歳以上の降圧目標

・診察室血圧の場合
収縮期血圧150mmHg未満/拡張期血圧90mmHg未満
・家庭血圧の場合
収縮期血圧145mmHg未満/拡張期血圧85mmHg未満

75歳以上の場合、収縮期血圧の目標だけが75歳未満の人より10mmHg高く設定されています。しかし、降圧による問題がなければ、診察室血圧、家庭血圧ともに65〜74歳と同じ目標を目指します。

第一選択薬は4種類

気になるのが高齢者に適した降圧薬のタイプです。国内外のさまざまな研究をもとにした「高血圧治療ガイドライン2014」では、若い人と同様に最初に使う第一選択薬として、「カルシウム拮抗薬(きっこうやく)」「アンジオテンシンⅡ受容体(ツーじゅようたい)拮抗薬(ARB)」「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」「利尿薬」の4種類を挙げています。

高齢者の場合はこれらの降圧薬から1種類を選び、年齢などに応じた目標達成に向けて血圧をコントロールしていきます。