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健康・医療

心臓が強く大きくなる! スポーツ心とは?

公開日:2018年7月25日
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一流のアスリートは日々、厳しいトレーニングを積み重ねて体をつくり、技術を磨きます。

「スポーツ心」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは度胸があるとか、メンタルが強いという意味ではありません。実は、長年のトレーニングによって、心臓そのものが強く大きくなることがあるのです。

激しい運動に心臓が適応して変化する

スポーツをするときは、安静時よりたくさんの酸素を必要とします。心臓は安静時よりも心拍数を増やして、全身に送り出す血液量を増やします。しかし、激しい運動をするからといって、心拍数を増やすのは限界があります。そこで、激しい運動に適応できるように、心臓が強く大きく変化したのがスポーツ心です。

少ない心拍数で多くの血液を送り出すことができるため、心拍数も減ります。一般的に、安静時の1分間の心拍数は60~100回くらいですが、スポーツ心では50回以下と少なくなります。なかには、40回以下になる人もいます。

スポーツの種類に合わせて心臓が変化する

マラソンなどの持久力を必要とするスポーツでは、1回の拍動でたくさんの血液を送り出せるほうが有利。そのため、心臓の内腔(ないくう)が大きくなって、容量が増えます。

重量挙げのように、息を止めて瞬間的に力を発揮するスポーツでは、心臓は強い力で一気に血液を送り出さなければなりません。血圧の急上昇に耐えられるように、心臓の筋肉(心筋)が厚くなります。

水泳選手などの場合は、両者の中間の変化が見られます。心臓の内腔が大きくなり、心筋も厚くなります。

スポーツ心なら治療は不要

スポーツ心は、心臓の形態的な変化や拍動数の減少に加えて、心電図の変化があることもわかっています。激しいトレーニングを積み重ねたことによる生理的な変化なので、治療の必要はありません。あくまでもアスリート特有の状態なのです。ただし、本当に心臓の病気がないかどうかの見極めと、定期的な検査は必要です。なお、トレーニングをやめれば、スポーツ心ではなくなることがわかっています。