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抗不整脈薬の基礎知識② 副作用は大丈夫? ずっとのみ続ける?

公開日:2018年7月25日
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<「抗不整脈薬の基礎知識① 心臓の拍動を整えて、リズムをコントロールする」の続きです。>

従来、「不整脈」の薬物療法は、正常な拍動リズムに安定させることが、いちばんの目的と考えられていました。しかし、大規模な臨床試験の結果、一部の抗不整脈薬には、ほかのタイプの不整脈を引き起こす副作用があることが明らかになっています。現在は、“何が何でも正常な拍動リズムに戻す”というのではなく、その人の年齢や生活の質も考慮したうえで、慎重に薬を選択するようになっています。

定期的な検査で心臓の異常を見逃さない

抗不整脈薬の副作用で最も注意すべきなのが、「催不整脈作用」です。これは、抗不整脈薬がほかのタイプの不整脈を誘発する作用のこと。一部の抗不整脈薬は危険な不整脈を起こす可能性があることがわかっています。

特に、高齢者など腎機能が低下している人の場合は、薬の血中濃度が高まりやすく、副作用が出やすいため注意が必要です。異常を早期に発見するために、1か月に1回くらいの定期的な検査(特に心電図検査)を欠かさないようにしましょう。また、薬ののみ合わせで催不整脈作用が出ることもありますから、使っている薬はすべて医師に伝えておいてください。

そのほかの副作用としては、「口の渇き」「尿が出にくくなる」「徐脈」などがあります。

薬をやめられることもある

一般に、不整脈が頻繁に起こるような場合は、長期間、抗不整脈薬を服用することになります。ただし、抗不整脈薬は不整脈を予防するものであって、完治させるものではありません。安定した効果が得られた場合には一時休薬することも可能です。予防効果が十分に得られないようなら、「カテーテル治療」や「植え込み型除細動器」「ペースメーカー」などといった、別の治療法も検討するべきでしょう。

なお、突然死を招くような不整脈でない場合は、薬をやめられるケースもあります。例えば「心房細動」という不整脈では、心臓の機能が著しく低下することはありません。そのため、その人に合った薬で一定期間の治療効果をあげていれば、薬をやめても再発せず、完治に至ることも少なくありません。

いずれにしても、抗不整脈薬はさじ加減の微妙な難しい薬です。自己判断で増減したり、やめたりすることはせず、処方どおりにきちんとのむようにしてください。