まいにち健康チェック
健康・医療

注意したい不整脈・房室ブロック① 心臓の“電線”に異常が起こり、拍動が乱れる

公開日:2018年7月25日
タグ:

心臓の拍動が遅くなる徐脈性不整脈のうち、代表的なものが、「洞不全(どうふぜん)症候群」と「房室(ぼうしつ)ブロック」です。心臓の拍動は「洞結節(どうけっせつ)」という部位から発生する電気刺激でコントロールされていますが、“発電所”である洞結節に異常が起こるのが「洞不全症候群(洞結節機能不全)」です。一方、房室ブロックは、洞結節から発生した電気刺激の伝わり方に異常が起こります。いわば“電線”に異常があって起こる不整脈です。

心室の収縮が遅れる、あるいは収縮しなくなる

まず健康な心臓での電気刺激の伝わり方を説明しておきましょう。

洞結節から発生した電気刺激は、まず「房室結節」という中継所に入ります。そして、「ヒス束(そく)」を経て、「左脚(さきゃく)」と「右脚(うきゃく)」に分かれてから、左右の心室の「プルキンエ線維」に伝えられます。この電気刺激を受けて、心房と心室が規則正しく収縮・拡張し、血液を全身に送り出します。このような電気刺激の伝わる経路を「刺激伝導系」と呼びます。

房室ブロックは、この経路のどこかがブロックされて、電気刺激がうまく伝わらなくなるものです。重症度から次の3つに分けられます。

Ⅰ度房室ブロック
心房から心室への電気刺激の伝導が、本来よりほんの少し時間がかかるようになるものです。心拍数にも影響はなく、ほとんどの場合、心配はありません。まれに重症の房室ブロックに移行することがあるので、1年に1回、心電図検査で経過を観察します。

Ⅱ度房室ブロック
心房から心室への電気刺激が時々途絶えてしまうタイプで、「ウェンケバッハ型」と「モービッツⅡ型」の2つがあります。ウェンケバッハ型は、伝導時間が徐々に延びていき、やがて途絶えてしまうものです。モービッツⅡ型は突然、心室への伝導が途絶えてしまうもので、失神を起こすこともあります。

Ⅲ度房室ブロック
心房からの電気刺激が、心室に全く伝わらないタイプです。この状態では、洞結節以外の部位から電気刺激が発生する“緊急システム”が作動しますが、心房と心室がバラバラに収縮してしまい、十分な血液を送り出すことができなくなります。

<続きは「注意したい不整脈・房室ブロック② 原因は何?」をご覧ください。>