まいにち健康チェック
健康・医療

注意したい不整脈・房室ブロック② 原因は何?

<「注意したい不整脈・房室ブロック① 心臓の“電線”に異常が起こり、拍動が乱れる」の続きです。>

心臓での電気刺激の伝導に異常が起こる「房室(ぼうしつ)ブロック」は、重症度から「Ⅰ度房室ブロック」「Ⅱ度房室ブロック」「Ⅲ度房室ブロック」の3つに分けられます。

Ⅰ度房室ブロックは症状がありません。また、Ⅱ度房室ブロックのうち、ウェンケバッハ型も多くの場合、無症状です。

Ⅲ度房室ブロックになると、めまいや立ちくらみ、失神などの症状が現れます。また、疲れやすくなったり、息苦しくなったりすることもあります。これは心臓のポンプ機能が低下した「心不全」の症状です。

難病が原因で起こることもある

房室ブロックは高齢者に多いことから、発症には加齢が関係していると考えられています。注意したいのが、狭心症や心筋梗塞などの心臓病のほか、心臓病以外の重い病気が隠れているケースがあることです。

その代表が、「サルコイドーシス」や「アミロイドーシス」です。サルコイドーシスは、全身に「肉芽腫」というこぶのようなものができる病気で、肺や目、皮膚、心臓などに異変が現れます。アミロイドーシスは膠原病(こうげんびょう)の一種で、線維状の異常なたんぱく質が組織に沈着し、心臓や腎臓、胃腸などに障害を来す病気です。房室ブロックがきっかけで、これらの病気が発見されることもあります。

ペースメーカーで拍動のリズムを整える

めまいや失神、息苦しさなどの症状がある場合は、ペースメーカーの治療を検討します。体内に小型のペースメーカーを植え込んで、途切れた電気刺激を補い、拍動のリズムを調節する治療法です。

一般に、Ⅲ度やⅡ度の房室ブロックで症状がある場合に、ペースメーカーの適応となります。ただし、症状がなくても、心室に近い場所でブロックが起こっている場合などは、ペースメーカーの適応となります。

健康診断などで房室ブロックを指摘された場合は、循環器専門医を受診し、詳しい検査を受けるようにしてください。安静時心電図検査やホルター心電図検査のほか、場合によってはカテーテルを心臓に送り込んで不整脈を誘発する電気生理学的検査などを行います。