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健康・医療

薬はいつまでのみ続ければいいの? のみ続けるのが基本ですが……

公開日:2018年7月25日  更新日:2019年8月30日
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目の悪い人に欠かせないのがメガネやコンタクトレンズ。同じように高血圧の人に欠かせないのが降圧薬です。とはいえ、降圧薬をのんでいる人のなかには、いつになったらやめられるだろうかと考えている人も少なくないようです。

基本的に、降圧薬はずっと続ける

例えば、かぜのように一時的な病気なら、よくなれば薬をやめることができます。しかし高血圧の場合は、そのときの血圧の状況に応じて降圧薬を調整することはあっても、大部分の患者さんで生涯にわたって服薬が必要です。

生活習慣の改善で、高血圧を治療できないだろうかと考える人もいると思います。確かに、生活習慣の改善に厳格に取り組み続けることで血圧を目標値にコントロールできる人もいますが、全体から見ると一部で、大部分の人は、生活習慣の改善と併せて降圧薬による治療が必要です。

薬の減量や、休薬できる場合も

では、絶対に降圧薬をやめられないかというと、なかには薬を減らせたり、「休薬」といって一時的に中断したりできるケースもあります。

まず降圧薬の減量についてです。医療機関で測る診察室血圧と自宅で測る家庭血圧の両方が良好な状態が6か月以上続いている場合、服用している薬が1種類であれば、用量を減らします。2種類の作用の異なる降圧薬を服用している場合には、どちらか1種類を減らせる可能性があります。

次に休薬について説明しましょう。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」では、休薬について「治療前に臓器障害や合併症のないⅠ度高血圧〔収縮期血圧140~159mmHg/拡張期血圧90~99mmHg〕である場合以外は推奨できない」としています。

つまり、Ⅰ度高血圧以外に悪いところがなく、生活習慣の改善に厳格に取り組み続けることで診察室血圧と家庭血圧が長期にわたって良好にコントロールされている場合には、休薬が検討されることがあります。特に、気温が高くて血圧の下がりやすい夏の間だけ、休薬できることがあります。しかし、休薬できても半年から1年後に血圧が再上昇することが多いため、家庭血圧や診察室血圧の経過観察は欠かせません。

生活習慣の改善は、引き続き怠らない

降圧薬の減量や休薬の問題は、「高血圧が治ってきた(治った)」と勘違いして以前の生活に戻る人が少なくないことです。生活習慣の改善は、最小限の薬で生涯にわたって良好な血圧管理を続けるために大切です。降圧薬を減量や休薬した場合はもちろん、降圧薬をのみ続けている場合も、生活習慣の改善は継続してください。