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健康・医療

ゆっくり立ち上がる。立ちくらみを防ぐために①

公開日:2018年7月25日
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薬の目的は、病気を改善したり、症状を楽にしたりすることです。これは、薬の主作用になります。しかし、目指している目的以外の働きをする場合があります。これを副作用と呼んでいます。

現在よく使われている降圧薬で予測できない重篤(じゅうとく)な副作用が起こることはまずありません。しかし、副作用が全くないわけではありません。降圧薬で、比較的よく起こる副作用が「立ちくらみ」です。

降圧薬を服用中は、立ちくらみに注意!

人が立ち上がるときは、重力の影響で下半身に血液がシフトします。その際、いちばん高い位置にある脳への血流量を減らさないように、主に交感神経が働いて下半身の細動脈を収縮させ、場合によっては脈拍を増やして血圧を維持しようとします。一方、降圧薬は末梢(まっしょう)の細動脈を拡張して血圧を下げるため、降圧薬を服用していると、起立時の血圧調節が抑えられ、立ちくらみを起こすことがあるのです。特に、高齢者では注意が必要です。

立ちくらみ対策① 急に立ち上がらない

降圧薬服用中の立ちくらみを防ぐには、座っている状態や寝ている状態から急に立ち上がらないことです。例えば、夜中トイレに行くときや朝起きるときには、まずベッドから足を下ろして座り、10~20数えてからゆっくりと立ち上がってください。布団の場合は、まず座って10~20数え、そのあと頭を下に向けながらゆっくり立ち上がってください。

特に高齢者では、食後に血圧が過度に下がる「食後低血圧」になりやすく、眠気、立ちくらみや転倒などが起こることがあります。一度にたくさん食べすぎない、特に熱いものや甘いものを食べすぎないようにし、食後はいつもよりゆっくりと立ち上がる習慣を身につけてください。弾性ストッキングをはいていると立ちくらみ予防に役立つことがあります。

こうした注意を払っても食後に立ちくらみがあるなら、食後に座って血圧を測ってみましょう。上の血圧が100mmHg以下の場合や、いつもより20mmHg以上低い場合は、かかりつけ医に相談してください。食後低血圧は、ふだんの血圧が高い人に起こりやすいので、きちんと血圧管理を続けることも重要です。

<続きは「ゆっくり立ち上がる。立ちくらみを防ぐために②」をご覧ください。>