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健康・医療

運動は食後30分以降に行うのが効果的

糖尿病の運動療法の効果を高めるには、行ってほしいタイミングがあります。それは、食後30分以降です。

食後30分以降の運動で、血糖値の上昇を抑える

血糖値は、食後しばらくすると上昇を始めます。食べ物が消化吸収されると同時に上昇してきます。同時に膵臓(すいぞう)からインスリンも分泌されます。健康な人では、食後30分あたりがインスリン分泌のピークになり、インスリンの働きでブドウ糖は、肝臓や筋肉、脳に取り込まれ有効利用されます。一方、糖尿病の人では、インスリン分泌が少なく、かつゆっくりになっています。したがって、血糖値は食後30~60分あたりが高く、インスリン分泌も増えてきているタイミングです。このときに運動を行うことが、筋肉にブドウ糖を取り込むうえで効果的であり、血糖値を下げることができます。

食後30分たたない間に運動を始めてしまうと、食物の消化吸収の妨げとなってしまいます。また、血糖値が上がる前に行うのでは、血糖値の上昇を効果的に抑えることができません。「運動は食後30分以降」と覚えておいてください。

続けることで、血糖値が上がりにくい体になる

運動の効果は、食後の血糖値を速やかに降下させるだけではありません。運動を継続して行うことで、「血糖値が上がりにくい体質」をつくることができます。

継続して運動を行うと、筋肉や肝臓にたまった脂肪が減少するため、インスリンの働きがよくなり、血糖コントロールがしやすくなります。内臓臓器や腸の周囲にたまった内臓脂肪が運動のエネルギー源として利用され、体重が減ることで、血糖値はさらに改善してくるでしょう。血中脂質や血圧が改善され、動脈硬化の進行が抑えられるなど、糖尿病と深く関係している病気に対してもよい効果をもたらします。

このように、さまざまな効果が相乗的に働くことで、血糖値が上がりにくい体になり、糖尿病の進行を食い止めることができるのです。