まいにち健康チェック
健康・医療

“まだ若い”からこそ取り組んでほしい「がん予防」

公開日:2017年11月28日
タグ:

世界に長寿を誇る日本ですが、私たち日本人の死亡原因のトップは「がん」。現在の統計からは、日本人の2人に1人はがんにかかり、男性では4人に1人、女性では6人に1人が、がんで亡くなると推計されています。

若いころの生活習慣がリスクを上げる

がんにかかる人は中高年に多く、“若い人とは無縁の病気”というイメージをもっている人も多いかもしれません。けれども、実は若い人にこそ、がんについて真剣に考えてほしいのです。その理由をお話ししましょう。

まず、がんは若いときからの生活習慣が大きな要因となっていること。

国立がん研究センターの研究では、喫煙や飲酒など不健康な生活習慣をしているグループと、健康的な生活習慣をしているグループとを比較したところ、10年後には、2つのグループの間で、がんにかかる確率に大きな違いが見られました。つまり、40歳代以降にがんにかかるリスクは、40歳以降の生活習慣で生じるのではなく、それより以前に身についた生活習慣によって決まってくるということになります。

家族を守るためにも、がん予防を

さらに、がんが怖いのは、働き盛りの中高年を襲うこと。

現在、がんは日本人の3人に1人の死因になっていますが、年代別に見ると働き盛りの中高年では4割~6割を占め、寿命前に亡くなる場合の最大の原因になっています。

これらは、最も稼げる年代でもあり、同時に子どもの教育費や親の介護などで肉体的にも経済的にも、愛する家族の支えになるべき大事な年齢です。

この年代に自分ががんになってしまうと、治療に時間や体力を使うために思ったように働けなくなったり、医療費がかさんで経済的にも苦しくなったりします。家族に負担をかけることにもなりかねません。

“若いから”といって油断せず、“若いからこそ”今のうちに、がんにならない生活習慣を心がけ、予防に努めましょう。

がんが原因で亡くなる割合は、男性は65~69歳(47%)、女性は55~59歳(58%)をピークに徐々に減少し、100歳を超えると数%(男性8%、女性5%)にすぎなくなります。がんによる死亡率自体は上がり続けますが、死因としての割合が減少するのは、ほかの病気による死亡割合が大きくなるからです。

また、QOL(Quality of Life:生活の質)が下がり、日常生活に支障が出て介護が必要になるような、健康寿命を縮める原因としては、「認知症」や「骨折」「脳卒中」などは大きいのですが、「がん」は2%程度にすぎません。したがって、高齢者においては、がんという病気の重要性が相対的には小さくなります。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2017年11月28日)。