まいにち健康チェック
栄養・食事

若いからこそNG!“朝食抜き”生活

厚生労働省の「平成27年国民健康・栄養調査」では、男性では14.3%、女性では10.1%の人が、朝食をとっていないとされています(ここでは、食事をしなかった場合のほか、錠剤や栄養ドリンクのみの場合、菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみ食べた場合も含めて、朝食を欠食したとする)。年代別に見ると、男性は20~40歳代が多く、女性は20歳代が飛び抜けて多い状態。若い人、働き盛りの人にその傾向が強いことがうかがえます。

朝食抜きで脳出血の危険が1.36倍

20歳代はもちろん、30~40歳代の若い世代では、まだまだ生活習慣病とは無縁だと思っている人が多いでしょう。けれども、朝食を抜く生活は、将来の生活習慣病リスクを確実に上昇させています。

国立がん研究センターの「多目的コホート研究(JPHC Study)2016年」によると、1週間当たりの朝食の回数が少ない人ほど、脳卒中のリスクが高まることがわかっています。脳卒中のなかでも、脳の血管が破れて出血が広がる脳出血のリスクが特に高く、週に0~2回しか朝食をとらない人は、毎日朝食をとる人の1.36倍も脳出血を起こしやすいとされています。

脳出血のリスクを上げる要因の1つとされているのが、朝食を抜くことによる血圧の上昇です。

朝食を抜くと空腹によって体にストレスがかかり、血圧が上昇することがわかっています。これによって脳出血が引き起こされるのではないかと考えられています。

体重アップから糖尿病も!?

朝食抜きの弊害は、それだけではありません。
空腹という“飢餓状態”を体験したあとにたくさんの昼食を食べると、体は今後の飢餓に備えてより多くのエネルギーをため込もうとします。そのため、太りやすくなります。

また、食事を一度にたくさんとると、血液中のブドウ糖が急激に増えるので、それを処理するために、膵臓(すいぞう)はインスリンというホルモンを大量に分泌することになります。肥満や膵臓の負担は、徐々にインスリンの分泌を悪くします。やがては糖尿病へと進むでしょう。

“忙しい”“面倒くさい”という気持ちは今一瞬のこと。将来、生活習慣病を発症した場合、その治療は一生続きます。そのときになって後悔しないためにも、ほんの少し早起きして、きちんと朝食をとりましょう。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2017年11月28日)。