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健康・医療

がんを防ぐ食事って、どんな食事?

公開日:2018年3月21日
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がんの発生には、さまざまな原因が複雑に絡み合っています。そのため、“これさえすれば100%防げる”といった手だては今のところ見つかっていません。ただ、日頃の生活習慣が大きく影響していることだけは間違いなく、国立がん研究センターの「日本人のためのがん予防法」でも、禁煙や節酒など生活習慣の改善を勧めています。

気をつけるべき3つの食生活

なかでも、すべての人に関係する生活習慣が食生活。ポイントは、次の3つです。

「高塩分食品をとりすぎない」
高塩分食品を好んで食べることでリスクが上がるのは、「胃がん」。高塩分のものを食べると胃の強い酸から粘膜細胞を守っている粘液の性状が変わり、胃酸の攻撃により炎症が起こり、がんが発生しやすい環境をつくってしまうためです。

たらこやイクラなどの塩蔵(えんぞう)魚卵をほぼ毎日食べる人は、ほとんど食べない人に比べ、男性で2.44倍、女性では3.50倍も胃がんの発生リスクが高まります。

塩辛や干物、梅干しなど日本には塩蔵食品が多くありますが、できるだけ塩分濃度の低いものを選び、食べる回数も最小限にとどめましょう。

「野菜と果物をとる」
野菜や果物の摂取は、「胃がん」や「食道がん」の発生リスクを抑えることがわかっています。野菜や果物に含まれる「ビタミンC」には、発がん物質の生成を抑えたり、活性酸素を消去したりして胃がんを予防する効果があると考えられています。

野菜や果物にはほかにも、「β(ベータ)-カロテン」「葉酸」「フラボノイド」「食物繊維」などさまざまな成分が含まれ、がん予防との関係が注目されています。しかし、どの成分がどのようにがん予防に効くのかなど、詳しいメカニズムについてはよくわかっていません。

ただ、野菜や果物は、がん予防以外にも循環器疾患予防など多くの健康効果が認められていますから、不足しないようしっかり食べることはとても大事です。

「飲食物を熱い状態でとらない」
熱い飲み物や食べ物は、食道の粘膜を傷つけ、「食道がん」のリスクを上げます。熱い飲食物は、ある程度冷ましてから口に入れましょう。

がんの食事に関しては、「○○を食べれば予防できる」といった情報も多くありますが、残念ながら、そんな“夢のような食品”は見つかっていません。

ここに挙げた3つのポイントに注意をしながら、さまざま食品をバランスよくとり、自分の体格に合った量を食べる。これが、最強の予防法です。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年3月21日)。