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ポンプ機能を助ける心臓の「弁」ってどんなもの?

公開日:2017年12月1日
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心臓は高性能の“ポンプ機能”をもっています。この性能を引き出すために、「4つの弁」が重要な働きをしています。

もちろん、心臓の筋肉(心筋)がタイミングよく収縮と拡張を繰り返すことも重要ですが心筋がいくら力強く収縮しても、弁がきちんと働いていなかったら、血液を効率よく送り出すことができません。小さな弁が、大きな働きをしているのです。

逆流を防いで血液を一方向に流す

4つの弁がどこにあり、どのような働きをしているかを説明しておきましょう。

心臓は4つの部屋に分かれており、自身の心臓で右上に位置するのが「右心房」、右下が「右心室」、左上が「左心房」、左下が「左心室」となっています。右心房と右心室の間にある弁を「三尖弁(さんせんべん)」といいます。そして、右心室から肺動脈に出ていくところにあるのが「肺動脈弁」です。

心房が収縮して心室が拡張するとき、右心房から右心室への血液の流れによって、三尖弁が開きます。このとき、肺動脈弁は閉じて、肺動脈からの逆流を防いでいます。

心室が収縮すると、肺動脈弁が開き、血液が肺動脈に送り出されます。このとき、三尖弁は閉じて、右心室から右心房に逆流が起こらないようにしています。

左心房と左心室の間には「僧帽弁(そうぼうべん)」があり、左心室から大動脈に出ていくところには「大動脈弁」があります。

心房が収縮して心室が拡張するとき、僧帽弁は開いて、左心房から左心室に血液が流れ込みます。このとき、大動脈弁は閉じていて、大動脈に送り出された血液の逆流を防いでいます。

心室が収縮すると、大動脈弁が開き、血液が大動脈に送り出されます。このとき、僧帽弁は閉じて、左心室から左心房に逆流が起こらないようにしています。

弁に異常が起きる「心臓弁膜症」

弁の開きが悪くなったり、弁が完全に閉じなくなったりすることがあります。これが「心臓弁膜症」です。

弁の開きが悪くなると、血液の通りが悪くなり、十分な量の血液を送り出せなくなってしまいます(狭窄症)。完全に閉じなくなると、血液の逆流が起きたりします(閉鎖不全症)。いずれの場合も、程度がひどくなると心臓のポンプ機能は低下してしまいます。