まいにち健康チェック
健康・医療

脳梗塞の「前触れ警報」をキャッチ!

脳梗塞と同様の症状が、24時間以内に自然と治った場合を「一過性脳虚血(いっかせいのうきょけつ)発作(TIA)」といいます。TIAは、短時間で症状が消失するため、放置する人が多いのですが、その後、高い確率で脳梗塞に陥ることが知られています。TIAを脳梗塞の“前触れ”と捉え、直ちに診察・検査を受け、適切な治療を受ける必要があります。

5つの項目を確認して、発症リスクを予測

TIAから脳梗塞に進行する危険性を予測する指標として「ABCD2スコア(2は上付き数字)」があります。次の5つの項目をチェックし、合計点数で評価します。

A:Age(年齢):60歳以上……1点

B:Blood pressure(血圧):収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上……1点

C:Clinical features(臨床症状):片麻痺(へんまひ:片側の手足の麻痺)……2点、構音障害(発音が正しくできない症状)……1点

D:Duration of symptoms(TIAの持続時間):60分以上……2点、10分以上60分未満……1点

D:Diabetes mellitus(糖尿病):糖尿病がある……1点

合計点数が6〜7点なら、2日以内に脳梗塞を発症する確率が約8.1%。4〜5点は約4.1%、0〜3点は約1.0%とされています。合計点数が4点以上の場合は、入院による治療が必要になります。最近ではこのスコアに「MRI拡散強調画像検査」などの画像診断の結果を加えることで、脳梗塞への進行を正確に判断できるようになっています。

TIAの段階で治療すれば発症を防げる

TIAの治療は、薬物を使った「抗血小板療法」や「抗凝固療法」が中心です。TIAの段階で治療を受ければ、脳梗塞の発症を防ぐことができます。“片側の手足が自由に動かせない”、“うまくしゃべることができない”などの症状が突然現れたら、短時間で症状が消えたとしても、迷わず脳卒中を専門としている神経内科か脳神経外科のある医療機関を受診してください。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年2月21日)。