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健康・医療

「痛風腎」ってどんな病気? 痛風と腎臓の関係①

「痛風」という病名は、多くの人が知っているでしょう。足の親指の付け根が腫れ、激しく痛む病気です。では、「痛風腎」とはどのような病気でしょうか。

痛風という言葉がついていますが、足の親指のように腎臓が腫れて痛んだりするわけではありません。痛風腎は、すでに痛風がある人や高尿酸血症の人に起こり、腎機能が低下してくる病気です。

痛みの原因物質は尿酸の結晶

痛風になる原因は「尿酸」という物質です。血液中の尿酸の量が増える「高尿酸血症」になると、針のようにとがった尿酸の結晶ができ、足の親指の関節などに沈着してしまうことがあります。それによって親指の付け根が腫れ、激しい痛みが引き起こされるのです。

痛風腎という病気は、かつては尿酸の結晶が腎臓に沈着することで起こる病気と考えられていました。尿酸の結晶が、足の指の関節ではなく腎臓に沈着することによって、腎機能が徐々に失われていくと考えられていたのです。

痛風発作を起こしていない人でも

しかし、現在では、痛風腎で腎機能が低下するのは、尿酸の結晶が腎臓に沈着することだけが原因でないと考えられています。高尿酸血症によって引き起こされる動脈硬化も、腎機能が低下する大きな原因になっているのです。

さらに高尿酸血症の人は、メタボリックシンドロームを合併していることがよくあります。そのため、糖尿病、高血圧、脂質異常症などによる動脈硬化も、腎機能の低下を進めてしまう原因になります。現在では、これらが原因による腎臓の障害も含めて、痛風腎と呼んでいます。

痛風発作を起こしていない人でも、痛風腎と診断されることがあります。たとえ痛風発作を起こしていなくても、尿酸値が高いことによって、腎臓の障害が進み、腎機能の低下を招いてしまうことがあるからです。

<続きは「『痛風腎』ってどんな病気? 痛風と腎臓の関係②」をご覧ください。>

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年2月21日)。