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健康・医療

「痛風腎」ってどんな病気? 痛風と腎臓の関係②

<「『痛風腎』ってどんな病気? 痛風と腎臓の関係①」の続きです。>

「痛風腎」は、痛風や高尿酸血症がある人に起こる腎臓の病気です。尿酸の結晶が腎臓に沈着すること以外に、高尿酸血症による動脈硬化や、糖尿病、高血圧、脂質異常症などによる動脈硬化も、大きな原因となります。今回は、痛風腎で行われている治療法を中心に解説します。

尿酸はある程度は必要な物質

尿酸は、細胞の新陳代謝によって生み出される物質で、基本的には老廃物です。一方で、抗酸化作用があることから、腎臓の尿細管を酸化ストレスから守る働きもしています。

尿酸は血液中になくてはならない物質ですが、増えすぎると困った事態を招きます。尿酸が結晶化して痛風を引き起こすことがあるためです。また、尿酸が動脈硬化を進めることで、脳卒中や心筋梗塞などの原因となったり、腎臓能を低下させたりすることもあります。

そこで、血液中の尿酸が増えすぎないように、腎臓は血液をろ過して、尿酸を尿中に排出する働きをしています。尿酸のごく一部は便として排せつされますが、大部分は尿として排せつされるのです。

しかし、体内でつくり出される尿酸が多かったり、排せつされる尿酸の量が少なかったりすると、血液中の尿酸が増えて高尿酸血症になってしまいます。それが痛風腎の原因となります。

食事療法で尿酸値を下げる

痛風腎と診断された場合、治療として必要なのは尿酸値を下げることです。そのためには、まず食事療法が行われます。内容は痛風の患者さんと同様で、プリン体をとりすぎないようにする「低プリン体食」が基本です。

食事療法で尿酸値が十分に下がらない場合には、薬による治療が必要になります。治療に使われるのは、尿酸がつくられるのを抑える薬や、尿酸の排せつを高める薬です。

さらに、痛風腎による腎臓の障害を抑えるためには、糖尿病、高血圧、脂質異常症などをできるだけ適正な状態にコントロールしておくことも必要です。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年2月21日)。