まいにち健康チェック
健康・医療

膵臓がボロボロになる前に、元の体に戻ろう!

毎年、健康診断を受けていて大丈夫だったのに、あるとき突然「糖尿病」を発症していた、という人は少なくありません。なぜ、発症してしまったのでしょうか?

原因は、「インスリン」がうまく働かないこと

「インスリン」とは、膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンの1つ。血液中のブドウ糖を細胞に取り込んで利用するように働きかけ、血液中のブドウ糖の濃度である「血糖値」を一定に保つ役割をしています。

糖尿病の主な原因である過食や運動不足の生活が続くと、このインスリンの働きにより、余分な脂肪が肝臓や筋肉、脂肪組織に取り込まれ蓄えられるため、「肥満」「脂肪肝」「脂肪筋」を引き起こします。すると、これらの臓器でのインスリンの働きが低下し、ブドウ糖の取り込みも低下します。この状態を「インスリン抵抗性」といいます。

インスリンの働きが低下すると、特に食後に血糖値が異常に高くなります。この高血糖を感知し、膵臓はインスリンをさらに多く分泌しなければなりません。このような状況が続くと、膵臓は疲弊しインスリンを分泌できなくなってしまいます。これを「インスリン分泌不全」といいます。

インスリン分泌不全の原因は多くありますが、その1つに大隅良典(おおくまよしのり)先生のノーベル賞受賞で有名になった「オートファジー(自食作用)」があることが順天堂大学から発表されました。

膵臓は高血糖に刺激され、オートファジーをフル回転し、細胞内の古くなったたんぱく質を処理して新しいアミノ酸をつくり、インスリン分泌の機能を戻そうと頑張ります。しかし、この状態が長く続くとやがてオートファジーはうまく働かなくなり、細胞が死滅してしまいます。インスリン分泌が少なくなってしまい、血糖値はますます上昇することになるのです。

膵臓がボロボロになる前に行動をするべき

糖尿病と診断された場合には、膵臓が疲れ果てる前に行動を起こすことが重要です。“糖尿病ではなかったときの体に戻る”ことを目指して、正しい食生活を実践し、減少していた身体活動量を増やして体内の脂肪を燃焼させ、脂肪肝や脂肪筋を改善し、インスリンの働きを元に戻すことが大切なのです。