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健康・医療

どうして血圧は高くなる? ―高血圧の2つの要因とは―

公開日:2018年3月7日
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「食わず嫌い」。味がわからないのに嫌いだと決めつけることを意味しますが、高血圧もそれと似ているところがあります。血圧のことをよく知らないまま漠然と“怖いもの”と思い込んでいないでしょうか。高血圧を理解し、自身の血圧の状況を知って、上手に高血圧と付き合いましょう。

私たちが生きていくのに必要な酸素と栄養は血液によって全身に送り届けられます。そのため、体には、血液が全身に流れていくための血管である動脈がくまなく広がっています。その血液を全身に送り出すポンプのような働きをしているのが心臓。心臓から送り出された血液によって動脈の壁にかかる圧力のことを「血圧」と呼んでいます。

血圧を上げる2つの要因

人によって顔や体型が異なるように、血圧にも個人差があります。血圧を決める大きな要因の1つが「心拍出量」という、心臓から送り出される血液の量。この心拍出量が多いほど、動脈の壁にかかる圧力は高くなりますから血圧は上がります。運動や精神的な緊張により、心臓からの拍出量が多くなれば、血圧は高くなります。甲状腺機能亢進症や加齢によっても高くなります。

血圧を決めるもう1つの要因が「末梢(まっしょう)動脈抵抗」。どの臓器にどれくらい血液を流すのかは、「細動脈」と呼ばれる直径2~3mmの動脈が調整しています。細動脈は血管壁の筋肉が多く、収縮と拡張ができるのです。食後は胃腸への血流を増やし、運動中はこれを減らして筋肉への血流を増やす、寒いときに皮膚の血流を減らすなどの働きをしています。細動脈は、「抵抗血管」とも呼ばれ、大動脈から末梢への血流抵抗を決めています。何らかの原因で、大動脈から末梢へ流れる血流抵抗が全体として増えることによって、血圧が高くなると考えられます。