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健康・医療

年齢とともに血管も老いる。血圧だって上がります

公開日:2018年3月21日
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現代の人は、一昔前の人に比べると、年齢のわりに若く見えるようになりました。実際、趣味やスポーツなどを若いころと変わらず楽しみ続けている人がたくさんいます。ところが、いくら若々しい人でも、「血圧」という点では、そうもいかないのです。

高血圧と加齢の関係をもっとよく知るために、全国約300地域の住民を対象に行われた「NIPPON DATA 2010」という大規模な調査研究の一部を紹介しましょう。

60歳以降は、2人に1人が高血圧

まず男性について。20歳代は、収縮期(上)の血圧が140mmHg以上か、あるいは拡張期(下)の血圧が90mmHg以上の高血圧の割合は全体の14.0%。それが40歳代になると、33.9%が高血圧と2倍以上に増加しています。さらに、60歳代では65.5%、70歳代では80.6%と、年齢が高くなるにつれて、高血圧の割合が高くなっていきます。

女性の場合はどうでしょうか。20歳代はわずか2.7%だった高血圧の割合が、40歳代は16.5%と一挙に6倍増。60歳代になると61.9%と2人に1人が高血圧に。女性の場合は、特に閉経後に高血圧が増える傾向があります。

原因が特定できない「本態性高血圧」は、男性は40歳代、女性は50歳代に発症することが多い疾患です。それより若い人で高血圧を発症した場合、特に家族に高血圧の人がいない場合は、腎臓病や内分泌疾患に伴う「二次性高血圧」との鑑別が必要です。

加齢に伴って、血管は少しずつ硬くなる

加齢に伴って高血圧が増える理由に、大動脈などの太い動脈が硬くなることが挙げられます。動脈硬化は、動脈という血管の内側にコレステロールなどがたまって動脈の壁が厚くなったり、動脈の弾力が失われて硬くもろくなる状態。昔から「人は血管とともに老いる」といわれるように、最も血管がしなやかなのは赤ちゃんで、成長に伴い動脈は少しずつ硬くなります。

高齢者の高血圧には、それ以前に発症した高血圧が続いているケース(加齢に伴い高血圧がさらに進行しているケース)と、高齢になって大動脈が硬くなって起こるケースがあります。いずれにしても、高齢者の高血圧は特に個人差が大きいため、その人その人に応じた対応や十分な血圧管理が必要です。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年3月21日)。