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健康・医療

塩分は体に必要なもの。とらない、ではなく“どうとるか”

公開日:2018年3月21日
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蒸し暑い日や汗をかいたときに気をつけたいのが「熱中症」。熱中症の予防には、スポーツドリンクのようなナトリウムを含んだ飲み物が欠かせません。

ナトリウムは食塩の主成分。“熱中症対策とはいえ、血圧のことを考えると、食塩をとるのはよくないのでは”という声も聞こえてきそう。しかし、ナトリウムは生きていくために欠かせない16種類の必須ミネラルの1つ。その主な働きを3つ紹介しましょう。

ナトリウムの主な働き

1 血液など体液の塩分濃度を調整する
ナトリウムやカリウムは、血液中に粒状のイオンとして存在しています。これらの働きで、血液など体液の塩分濃度は適正なバランスに維持されています。水は通すが粒(イオン)は通さない「半透膜」によって、粒の濃度が高い液と低い液が仕切られていると、水は粒の濃度が低いほうから高いほうに移動して濃度を等しくしようとします。

細胞の膜も半透膜の一種なので、血液中のナトリウム濃度が高くなると、一時的に細胞内の水分が血液に移動し、血液の量が増えるのです。一方、多量の汗をかいて水だけを飲んでいると、血液中のナトリウム濃度は下がり、水分が細胞内へ移動するため、血液量は減ります。

2 血液を「弱アルカリ性」に保つ 
酸性・アルカリ性を表す値を「ペーハー(pH)」といいます。血液は常にpH7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。ナトリウムは、血液の中に酸性の物質が運ばれてくると、中和して弱アルカリ性に保ちます。もしも血液が酸性に傾いて、pH7.0以下という事態になると私たちは昏睡状態に陥ってしまいます。

3 筋肉の動きを正常に保つ
筋肉の動きをコントロールするのが脳。脳から信号が送られると、細胞の外側と内側でナトリウムとカリウムが入れ替わります。それによって筋肉は伸びたり縮んだりします。熱中症で筋肉がけいれんするのは、汗でナトリウムが失われてしまい、カリウムとの入れ替えがうまくできなくなるため。そこで、緊急時の処置として水分と一緒にナトリウムを補給します。

ナトリウム量=食塩量ではない

ナトリウムは、それ以外にもさまざまな役割を担っていますが、通常の生活では、1日に必要な量は食塩に換算して1~3g。最近の食品は、「食塩相当量」や「ナトリウム量」が表示されるようになりました。ナトリウム量で表示されている場合は、2.5倍すれば食塩相当量になります。食品を購入する場合は、どの程度食塩が含まれているかを調べてみましょう。

【食塩とナトリウムの換算式】
〔ナトリウム量がgで表示されている場合〕
食塩相当量(g)
≒ナトリウム量(g)×2.5

〔ナトリウム量がmgで表示されている場合〕
食塩相当量(g)
≒ナトリウム量(mg)×2.5÷1,000

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年3月21日)。