まいにち健康チェック
健康・医療

「糖尿病」は、あなたに忍び寄る“静かなる殺し屋”

糖尿病は全くといっていいほど、自覚症状がありません。そのためか、健康診断で糖尿病ときちんと診断され、治療を受けるように指示されているにもかかわらず、「糖尿病放置病」になっている方がとても多いのです。なぜ、治療や生活習慣の改善に取り組まなければならないのでしょうか。

放置すれば必ず進行する、糖尿病は「サイレントキラー」

日本では、世界的に類を見ない、完璧な健康診断の制度があります。さらに、ほかの病気で受診した際に尿検査で尿糖がプラスだとわかったり、血液検査の結果から、糖尿病が発見されることもあります。しかし、せっかく早期に見つけ出されても、治療を受けている人はたかだか6割ほど。特に若い世代ほど治療を受けている人の割合は少なく、30歳代では30%以下だといわれています。「自覚症状はないから、まだ大丈夫」「お酒を少し控えればいいだろう」と放置する人が多いようです。

糖尿病は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」です。放置すれば確実に進行し続けるのです。血糖値がますます高くなり続けるだけではなく、動脈硬化がひそかに、確実に進行します。現実に、「脳梗塞」や「心筋梗塞」を発症して入院してきた人のなかには、「前から糖尿病といわれていたけど無視していた」という人が多いのです。「朝起きたら片方の目が全く見えない」と来院したところ、長い間、糖尿病の治療を中断していたため、糖尿病網膜症による眼底出血だった、という例もあります。

「進行してからでは遅い!」「さっさと発症前の正常だった時期に戻ろう」と捉えてほしいものです。