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健康・医療

肝臓や膵臓の病気などが原因となる糖尿病もあります

公開日:2018年4月4日
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糖尿病には、「2型糖尿病」「1型糖尿病」のほかに、膵臓(すいぞう)や肝臓の病気など、特定の病気や仕組みによって発症するケースもあります。患者数は多くありませんが、「こうした原因もある」ということを知っておいてほしいと思います。

膵臓や肝臓の病気で起こる糖尿病

膵臓は、血糖値を常に正常域に保つ「インスリン」などのホルモンを分泌する大切な器官です。アルコールの飲みすぎ、胆石や胆道炎などの原因で「慢性膵炎(すいえん)」などの膵臓の病気が起こると、インスリンの分泌にも影響を及ぼし糖尿病が引き起こされます。また、「膵臓腫瘍」などで、膵臓を摘出したためにインスリン注射でインスリンを補わなければならなくなったケースもよくあります。

また、食事で摂った炭水化物が分解され、腸から吸収されたブドウ糖は肝臓に流入し、取り込まれます。「脂肪肝」や「ウイルス性肝炎」「肝硬変」などで肝機能障害が進むと、肝臓でブドウ糖を取り込む働きが低下し、肝臓を通り抜けたブドウ糖が血糖値を食後に押し上げて、糖尿病を発症することもあるのです。

このほか、インスリンの働きに拮抗(きっこう)し、肝臓からのブドウ糖の放出を高めて血糖値を上げようとするホルモンの分泌が増える「クッシング症候群」などの内分泌疾患が原因で糖尿病を発症するケースもあります。

特定の仕組みが関わる糖尿病

ある特定の遺伝子異常が、糖尿病の発症に関係しているケースもあります。膵臓のβ(ベータ)細胞の機能に関係する遺伝子に異常が起こると、糖尿病を発症します。このβ細胞の機能低下、さらにそれぞれの臓器でインスリンの働きを受け止めている「インスリン受容体」の遺伝子異常によって、インスリンの働きや分泌が低下し、糖尿病を発症します。

これらの糖尿病では、原因となっている疾患の治療や仕組みへの対処をしながら、患者さんの状態に合わせた治療がなされ、良好な血糖コントロールの維持が行われます。