まいにち健康チェック
健康・医療

若い女性にも起こる「二次性高血圧」。腎臓の動脈が狭くなっていることが原因かも

大動脈から分岐する腎臓の動脈が狭くなる「腎動脈狭窄(きょうさく)」によって、高血圧が引き起こされることがあります。これを「腎血管性高血圧」といいます。

腎動脈が狭くなる原因は複数ありますが、原因の1つに「線維筋性異形成」という、動脈の壁がうまくつくられないために血液が流れにくくなる病気があります。線維筋性異形成は、腎臓の動脈に起こることが多いのですが、詳しい原因はよくわかっていません。

腎臓を通る血液量が減ると、腎臓はレニンというホルモンをつくり血圧を上げて、濾過(ろか)圧を高くしようとします。線維筋性異形成による腎動脈狭窄は、20歳代から40歳代の女性に多いのが大きな特徴。若い女性の本態性高血圧(原因が特定できない高血圧)はまれなので、もし高血圧といわれた場合は、線維筋性異形成などの病気が隠れていないか、詳しく調べる必要があります。

腎動脈狭窄には、「ステント」という網目状の細い金属製の筒を入れて動脈を広げたり、手術で腎動脈を拡張する治療があります。線維筋性異形成による腎動脈狭窄に対しては、ステントによる治療が大変有効とされています。こうした治療をすることで、血圧は下がっていきます。

高齢者に多い、動脈硬化による腎血管性高血圧

動脈硬化によって腎臓の動脈が狭くなって、高血圧を引き起こすことがあります。動脈硬化に伴う腎動脈狭窄は、中高年に多いのが特徴です。本態性高血圧は、男性は40歳代、女性は50歳代に発症することが多いため、70歳近くになって急に高血圧を発症した場合は、動脈硬化による腎血管性高血圧を疑う必要があります。

高齢者に多い動脈硬化による腎血管性高血圧の場合、ステントによる治療や、手術などを行うことで、予後を改善できるかどうかは、判然としていない部分もあります。どのような治療を進めていくのがよいか、医師とよく相談してください。