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健康・医療

「痛み止め」や「甘草」が血圧を上げる。薬と高血圧の関係

公開日:2018年4月4日
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発毛剤への「華麗なる変身」。アメリカで高血圧の治療用に開発された薬に、発毛の副作用があることがわかり、発毛剤として売り出されたケースがあります。

薬理の分野では、例えば降圧薬は主作用であり、それ以外は副作用になります。一方、薬の開発(治験)の分野では、因果関係はわからなくても薬の服用後に起こった疾病、またはその兆候を“有害事象”と呼びます。薬やサプリメントを服用して、何らかの症状が起こった場合は、有害事象と考えて医師に相談してください。

薬のなかには、血圧を上げたり、降圧薬の効果を阻害する副作用を有するものがあります。かかりつけ医には、服用しているサプリメントやほかの医師から処方されている薬を必ず伝えてください。

血圧を上げてしまう薬や漢方薬がある

高血圧を誘発する薬はいろいろな種類がありますが、よく知られているのが2種類。1つは、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイド)」。頭痛薬、腰や膝などの痛み止め、歯の治療後の痛み止め、発熱したときの解熱薬などとして幅広く使われています。医療施設でもよく処方されますし、薬局でも手軽に購入できます。多くの人が、何度か使ったことがあるのではないでしょうか。

もちろん、NSAIDsを飲んだからといって、必ず高血圧になるわけではありません。人によっては、1週間以上飲み続けることで血圧が上がったり、降圧薬の治療効果が弱くなることもあります。高齢者は、整形外科的な問題のため痛み止めとしてNSAIDsを服用する場合が多くなります。痛みをコントロールすることも必要ですが、漫然と服用し続けないで、必要なときに利用するようにしてください。

もう1つは、漢方薬の成分としても使用頻度の非常に高い「甘草(かんぞう)」。甘草は、漢方薬としてよく知られている葛根湯(かっこんとう)にも含まれています。高齢で使用期間が長いほど、高血圧が起こりやすくなります。

甘草は、副腎から分泌されるアルドステロンに似た作用があり、血液中のカリウムを下げることがあります。しかし、甘草による血圧と血中カリウムへの影響には個人差があり、どのくらいの量を、どのくらいの期間摂取すると問題になるのかは、はっきりしていません。高血圧の人で甘草が含まれている漢方薬などを服用している場合は、医師に伝えてください。甘草は、健康食品などにも含まれているので、成分表示をよく確かめましょう。