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健康・医療

進行を防ぐ、病気の連鎖を断ち切る! 慢性腎臓病の治療

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが少しずつ低下していく病気です。ごく初期の段階であれば、適切な治療を行うことで腎臓の働きが回復することも期待できます。しかし、基本的には、進行を食い止めることが治療の重要な目的となります。

左右の腎臓には、合計約200万個もの糸球体(しきゅうたい)があり、そこで血液を濾過(ろか)して尿をつくり出す仕事をしています。何らかのダメージを受けて糸球体が壊れてしまうと、腎臓の働きは低下します。そうなっても、新たな糸球体がつくられることはありません。

だからこそ、進行を食い止めることが大切なのです。残っている糸球体を守り、腎臓の働きを維持していく必要があります。

その人固有の原因を見つける

慢性腎臓病の原因はさまざまです。糖尿病が原因の人もいれば、高血圧や脂質異常症が原因の人もいます。慢性糸球体腎炎のように腎臓自体の病気をもっている人もいます。肥満や喫煙が関係している人もいます。そして、多くの場合、それらが複雑に絡み合って、腎臓の働きが低下しているのです。

慢性腎臓病の治療で大切なのは、個人個人がもっている原因を見つけ、そこに対する適切な治療を行うことです。みんなが同じというわけではありません。

さらに、原因となる病気の治療を行うと同時に、食事や運動など、生活習慣の改善も行っていくことが大切です。

心筋梗塞や脳卒中も予防する

慢性腎臓病がどんどん進行し、腎臓の働きがほぼ失われてくると、透析療法や腎移植が必要な状態になってしまいます。「末期腎不全」と呼ばれる状態です。

また、慢性腎臓病があると、心筋梗塞や脳卒中など、心臓や血管の病気を起こしやすくなることも知られています。慢性腎臓病が比較的初期の段階でも、心臓や血管の病気が起きるので油断はできません。

こうした事態を招かないようにすることも、慢性腎臓病治療の重要な目的になっています。心筋梗塞や脳卒中の原因となる動脈硬化の進行を抑えることが、腎臓の働きをできるだけ維持し、腎臓を長もちさせることにもつながっているのです。