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健康・医療

透析導入第1位! 糖尿病性腎症はこんな病気だ

公開日:2018年4月4日
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腎臓が傷ついていたり、腎臓の働きが低下していたりする状態を総称して、「慢性腎臓病(CKD)」といいます。したがって、慢性腎臓病と診断された人には、いろいろな病気をもっている人がいます。「糖尿病性腎症」も、そんな病気の1つです。

糖尿病性腎症とは、糖尿病があるために腎臓が傷つき、機能が低下してくる病気。腎臓で血液を濾過(ろか)する働きをしている糸球体(しきゅうたい)は、毛細血管の塊のような構造をしています。血糖値の高い状態が続いていると、ブドウ糖濃度の高い血液によって毛細血管がダメージを受け、糸球体が壊れていきます。それによって、腎臓の働きが低下してしまうのです。

長年かかって影響が出始める

糖尿病性腎症は、糖尿病になってすぐに発症するわけではありません。糖尿病の治療を受けていなかったり、治療が不十分だったりすることで、血糖値の高い状態が何年も続いている場合に起きてきます。

高血糖状態が続くことで起きてくる糖尿病の合併症には、「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」などもあります。この2つと糖尿病性腎症を含めて、「3大合併症」と呼ばれています。

透析療法が必要になることもある

糖尿病性腎症は、糖尿病に対して適切な治療を行わないでいると進行し、腎臓の働きはどんどん低下していきます。

腎臓の働きが大幅に低下すると、血液中の老廃物や余分な水分などを、十分に体の外に出すことができなくなります。そのため、塩分制限やたんぱく質制限など、厳格な食事療法が必要になってきます。しかし、腎臓の働きがほとんど失われていると、それだけでは追いつきません。体内にたまっていく老廃物や余分な水分などを取り除くためには、透析療法が必要になります。

日本では、透析療法を受けている人が30万人以上います。どのような原因で透析療法を始めたのか、原因となる病気を調べた結果、糖尿病性腎症が原因として一番多いことがわかりました。糖尿病があるために腎臓が障害され、透析療法を必要とする状態まで腎臓の働きが低下してしまう人が多いのです。

糖尿病の人は、腎臓の状態に注意を払う必要があります。適切に血糖値をコントロールすることで、それ以上腎機能を低下させないようにしましょう。