まいにち健康チェック
健康・医療

あなたの血管は大丈夫? 動脈硬化の進行具合を見てみよう

動脈硬化の進行具合は、「頚動脈エコー検査」で確認することができます。糖尿病の人はもちろん、糖尿病一歩手前の「境界型(糖尿病予備軍)」でも動脈硬化は進行しています。こうした検査を積極的に受け、動脈硬化の進行度をしっかり把握しておくことも大切です。

糖尿病では、通常より20年早く動脈硬化が進行する

動脈硬化の危険を説明されても、ピンとこない人が少なくないようです。しかし、動脈硬化が進むと、生活だけでなく命をもおびやかす重とくな病気を引き起こします。心臓を覆うように走る冠動脈が詰まる「心筋梗塞」、脳の血管が詰まる「脳梗塞」はその代表です。

これらの病気を引き起こす動脈硬化の進行具合は、頚動脈(首の動脈)にエコー(超音波)を当てて画像化する頚動脈エコー検査で調べることができます。血管壁は3層構造になっていて、外側から「外膜」「中膜」「内膜」と呼ばれます。頚動脈エコー検査では、画像化した頚動脈の様子から、内膜と外膜の複合部分の肥厚度(IMT)を測り血管壁の厚さがどれぐらいになっているか、また、粥腫(じゅくしゅ)によって狭まっている部分がないかを見ることができます。

頚動脈は粥腫のできやすい場所です。そのため、頚動脈を調べることで脳の血管や冠動脈、そのほか全身の血管での動脈硬化の進行を推測することができます。以前行った調査では、糖尿病の人は健康な人よりも20年も早く動脈硬化が進行し、IMTが高くなっていることがわかりました。さらに驚くべきことは、糖尿病と診断されていない、一時的な「食後過血糖(血糖値スパイク)」のある人でも糖尿病の人と同程度にIMTが高くなっていたのです。

糖尿病と診断されたあなたの頚動脈は、どのくらい動脈硬化が進んでいるでしょうか。実は頚動脈肥厚度の進行度が心筋梗塞や脳梗塞の予測因子であることが証明されています。定期的に頚動脈エコー検査を受け、治療効果を確認していくことをお勧めします。