まいにち健康チェック
健康・医療

高血圧を侮るなかれ! “一病息災”と考えて上手に付き合いましょう

公開日:2018年2月21日
タグ:

子どものころ、ホースの水をかけ合って遊んだことはないでしょうか? ホースから出る水の量が多いと、水圧が上がりホースはピンと張ります。水の量が少なめでも、ホースの一部を狭めてやればその先は水の勢いが強まるので、やはり水圧が上がってホースが張ります。

血圧も同じ。心臓から送り出される血液の量が多くなれば、動脈にかかる圧力が増すので血圧が上がります。一方、体中に張り巡らされた末梢動脈が狭くなって血液が流れにくくなると、心臓はそれに負けない強い力で血液を送り出すので、やはり血圧が上がります。血圧が高い状態が続くと1日8~10万回収縮と拡張を繰り返している心臓と大動脈に負担がかかり、やがては心不全や大動脈硬化に……。

自覚症状ナシ! 気付いたときには心筋梗塞・脳卒中

高血圧にも、いろいろなタイプがありますが、最もポピュラーなのは「持続性高血圧」。家庭で測る家庭血圧は、収縮期(上)が135mmHg以上、あるいは拡張期(下)が85mmHg以上になります。医師や看護師が測る診察室血圧も、収縮期が140mmHg以上か、もしくは拡張期が90mmHg以上。家庭と診察室のどちらで測っても高血圧になるタイプです。

高血圧のやっかいなところは、自覚症状がほとんどないことです。よく、“高血圧は頭痛の原因になる”といわれますが、それは間違い。仮に、上の血圧が200mmHgくらいになっても、血圧が原因で頭痛が起こることはまずありません。ただ、頭痛が起こっている最中に血圧を測ると、痛みのストレスによっていつもより高くなってしまうことがあるのです。初めて経験する頭痛がある場合や、頭痛と併せて手足のしびれや麻痺(まひ)、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、血圧を測るよりも、至急、受診してください。

高血圧の怖さは、自覚症状のないまま心臓や血管の合併症が進行していくことです。高血圧と知りながらそのままにしていると、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気に襲われないとも限りません。一命を取り留めても、重い後遺症が残ってしまう可能性もあります。

高血圧は放置すると怖い病気ですが、日頃の血圧管理をきちんとすれば、合併症は予防できます。結果的に健康寿命が延びて、医療費も節減できます。高血圧と診断されたら、一病息災と考えて、この病気と上手に付き合ってください。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年2月21日)。