まいにち健康チェック
健康・医療

ブドウ糖は、唯一のエネルギー源。 “毒”と思うのは大間違い②

私たちは1日に300gから700gものブドウ糖を毎日消費しています。それを“食事で炭水化物として”摂ることは、体にとって必須なこと。では、食事でとった「炭水化物」は、どのようにして「ブドウ糖」となり、利用されるのでしょうか。

食べる前から、インスリンは働き始める

食事を前にして、香り、匂いを感じて味わうやいなや、まだ血糖値が上昇していないのに、脳は膵臓(すいぞう)に指令を与え、インスリン分泌を高めます。食べ物が体内に入ってくることに備えるのです。そして、“入ってきた”という物理的な刺激が胃腸のホルモンの分泌を高め、インスリンの分泌も高めます。

食事でとった炭水化物は、同時に入ってくる食物繊維や脂肪などとともにゆっくりと分解され、ブドウ糖となり、腸から吸収され、血液中に入ります。血糖値が上昇したことを感知し、膵臓は素早くインスリンを多く分泌します。

腸から吸収されたブドウ糖は門脈という太い静脈を経て肝臓に入ります。膵臓から分泌されたインスリンも門脈を経て肝臓に流入します。インスリンとブドウ糖の“カクテル”が肝臓に流れ込み、肝臓はブドウ糖の大半を取り込みます。

健康なら、“多少のムチャ”でも高血糖にはならない

肝臓を通り抜けたブドウ糖が全身に流れると血糖値が上昇しますが、食後であっても、ピークが150㎎/dLを超えることはありません。全身の細胞に供給されたブドウ糖をインスリンが有効利用させるので、食後も血糖値が速やかに食前の値に戻るのです。

このようなことを1日何回も繰り返しています。だからこそ、糖尿病になるまでは、たとえ暴飲暴食を繰り返していても血糖値が異常値になることがないのです。これはまさに“インスリンのおかげ”。しかし、そのような食生活を長く続けていれば、やがては膵臓がその負担に耐えられなくなってしまうことを忘れないでください。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2017年11月28日)。