まいにち健康チェック
健康・医療

炭水化物だけじゃない! 肥満の人は、“何を減らしても”いい

「血糖値だけでなく体重も気になる」という人は多いのではないでしょうか。血糖値が高いことと肥満は、双方に強い関連があります。

血糖値が高くなる最大の原因は、食べすぎなどの食生活や運動不足。これらは、内臓の周囲に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」や、「脂肪肝」「脂肪筋」の原因になります。するとこれらの臓器でのインスリンの働きが低下し、血糖値が上がりやすくなります。このようなからくりで、肥満の人は血糖値が高くなりやすいのです。

極端な栄養制限は体に害

血糖値が高くて肥満の人が取り組むべきことは、「減量」です。最近では、減量をしなさい、というと、「炭水化物摂取制限」や、脂質を摂らないようにする「脂質摂取制限」を始める人が多いのですが、どちらも好ましくありません。炭水化物も脂質も、生命維持に欠かせない栄養素ですから、全く摂らないのは大問題です。

医療の長い歴史のなかでは、糖尿病の患者さんに炭水化物を一切摂らせない治療や、脂質を一切摂らせない治療が繰り返し行われてきました。しかし、どれも効果は不十分で、死者が出るケースさえあったのです。

こうした経験や研究を踏まえた結果、現在は科学的に検証された「栄養バランスのよい食事」が推奨されているのです。

食べる量を減らせば体重は減る

何も難しいことを考える必要はありません。肥満の人は食べすぎているのですから、単純に食事量を減らせばよいのです。“炭水化物だから”“脂質だから”といって減らすのではなく、何であれ、トータルの摂取エネルギー量が減ればおのずと体重は減っていきます。

まずは、いつもの食事を全体的に7~8割の量に減らしてみましょう。「腹八分目」でやめる努力をしましょう。体重が減れば血糖値も改善し、体調もよくなってきます。

ほかに病気があれば積極的に摂りたい栄養素や控えたほうがよい食品などもありますが、そうでなければ、まずは食事量を減らすことが大事。これが減量の鉄則です。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年4月18日)。