まいにち健康チェック
メタボは生活習慣病の危険信号?
特定健康診査(いわゆるメタボ健診)は、糖尿病をはじめとする生活習慣病を未然に防いだり、動脈硬化の進行を食い止めたりすることを目的とした健診です。メタボ健診でメタボリックシンドロームと診断されても、これといった自覚症状がないからと軽く考えていませんか?
次の3項目に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
当てはまる項目が多いほど……
「糖尿病になるリスク」が高くなります。
自覚症状がないからといって、メタボを侮らないでください。メタボは、動脈硬化を急速に進行させます。動脈硬化が進行すると、命に関わる病気を発症しやすくなります。
[監修]原田芳巳(東京医科大学病院総合診療科准教授)
※「まいにち健康チェック」は、毎日正午に更新します。
「百薬の長」といわれるお酒。
薬とはいえませんが、適量なら死亡リスクが低いというデータも確かにあります。体によい影響を与える反面、飲み方を誤ると健康を損なうという点では、やはりちょっと薬に似ているかもしれませんね。
厚生労働省の調査では、がんを含めた「生活習慣病のリスクを高める量:1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」の飲酒をしている人の割合は、男性約15%、女性約9%。
男性では特に30歳代から60歳代に多く、50歳代の約4人に1人は危険な量の飲酒をしています。
女性の場合、男性ほど多くはありませんが、それでも30歳代から50歳代の7~10人に1人はリスクの高い飲み方をしています。
お酒が体にいい影響を与えるか、それともダメージを与えるかを決める最も大きなポイントは、お酒に含まれるアルコールの摂取量。つまり「適量の範囲内かどうか」ということですが、実はそれ以外にもいくつか注意すべき点があります。
ではここで、あなたのお酒の飲み方に発がんリスクを高める要因がないか、あなたとお酒との付き合い方をチェックしてみましょう。
□ほろ酔い以上にたくさん飲む
1日のアルコール摂取量は23g以内が適量。日本酒なら1合、ビールなら大びん1本。アルコールが体内で分解されるときに「アセトアルデヒド」という発がん性物質を生じるなど、アルコールの悪影響を忘れずに。
□飲みながら、ついついたばこを吸ってしまう
お酒に喫煙が加わると、たばこの発がん性物質が飲酒の影響で活性化されやすくなるため、発がんリスクは一気に上昇。「飲むなら吸うな」を心がけて。
□自分は吸わないが、飲み会に同席する人がいつも吸う
たばこから立ち上る煙には、喫煙者が吸い込む以上の発がん性物質が含まれる。吸わない人も、いわゆる「受動喫煙」で発がんリスクが上がるのは同じ。
□アルコール度数の高いお酒が好き
アルコール度数の高いウイスキーやブランデーなどは、ダブル1杯(60mL)で1日のアルコール摂取量に達する。飲みすぎにつながりやすいので要注意。
□おつまみには、しょっぱいものを選ぶ
塩辛いものは胃の粘膜を荒らして、がんが生じやすい環境をつくる。お酒に含まれる発がん性物質とのダブルパンチで、発がんリスクがさらに上昇することにも。
□シメは、ラーメン
お酒を飲んだあとには、つい「シメ」のラーメンが欲しくなるもの。でも、ラーメンは1杯でほぼご飯2膳分と同じエネルギー量。炭水化物、脂肪、塩分が多いのでメタボになりやすく、がんのリスクを上げる。
当てはまる項目が多かった人は、お酒の飲み方を見直してみましょう。ちょっと気をつけるだけで、大好きなお酒を生涯のよきパートナーとして、楽しく付き合うこともできるはずです。
※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年4月25日)。