まいにち健康チェック
健康・医療

「酒は百薬の長」はホントの話。ただし、こんな条件がついています

昔から「酒は百薬の長」などといわれ、アルコール愛好家の心のよりどころでもありました。お酒を飲むと緊張がほぐれて、気分もよくなります。カラオケ好きなら、グラスとマイクを手にして飲んで歌えばストレスもスッキリ晴れていくでしょう。

お酒を飲むと血圧は変動する

お酒に含まれるアルコールには血管を拡張させる働きがあるので、お酒を飲むと一時的に血圧は下がります。しかし、酔いがさめてくると、今度は血圧が高くなり、早朝高血圧の原因になることもあります。

お酒を飲む人は、心筋梗塞のリスクが少ないのですが、早朝の脳卒中や心房細動などの不整脈のリスクが高まりますし、肝臓病になる心配も増します。深酒をする人ほど、そのリスクが高まります。酒が百薬の長になるのは、あくまでも「適量」の条件付きであることをお忘れなきよう。

1日の適量は……

では、適量とはどのくらいかというと、日本高血圧学会では、純アルコール(エタノール)量に換算して男性は1日20~30mL、女性は1日10~20mL以下が適量とされています。

アルコール飲料の度数は、100mLあたりに含まれているエタノール量のことです。例えば、25度の焼酎100mLはエタノール25mLですし、5度のビール500mLもエタノール25mLになります。12度のワイン200mLもおおむね同じエタノール量です。

飲酒量には、飲むスピードが影響します。飲んだエタノールが吸収され、全身を巡るのに20分ほどかかります。1杯飲むのに20分かけるつもりで、ゆっくり味わってください。チェイサーとして水を用意し、アルコール飲料と交互に飲むのもお勧めです。

「休肝日」を設けるといい

適量のお酒なら、血圧に大きな影響を与える心配はありませんし、動脈硬化を防ぐといわれる善玉のHDLコレステロールを増やす効果も期待できます。だからといって、毎晩飲み続けていると、お酒の量が徐々に増えていく傾向があります。特に女性は、習慣飲酒すると依存症になりやすいとされています。週に2日、少なくとも1日はお酒を飲まない「休肝日」を設けましょう。10年前から毎日適切な量を飲み続けていて健康な人は、休肝日は不要かもしれません。

お酒で気分が和らいで、つい飲みすぎてしまって二日酔いになっても、夕方には飲みたくなるのが、飲んべえです。先人のことわざを贈ります。

「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む」

はめを外しすぎてあなた自身が飲まれてしまわないように、注意してください。