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健康・医療

糖質制限での減量には落とし穴がある!

さまざまなダイエット法がはやっていますが、ここ数年のブームは、なんといっても「糖質制限ダイエット」でしょう。もともと糖尿病の治療食として開発されましたが、血糖値が下がるだけでなく、“痩せる”ということで、今やダイエットの方法として広く知られるようになりました。

なぜ糖質制限すると痩せるのか

糖質は、たんぱく質、脂質と並び、三大栄養素の1つ。ご飯やパン、めん類など、主食のほとんどが糖質を多く含んでいます。糖質は、「ブドウ糖」として体内に吸収され、エネルギー源として血液中に入って全身を巡ります。

しかしあまり体を動かさず、エネルギーの消費が進まないと、ブドウ糖が余り、脂肪細胞に蓄えられます。というわけで、食事で糖質を制限すれば、ブドウ糖が脂肪細胞にたまるのを防げることになります。

確かに、主食を抜いた食事を続けていくと、確実に体重は減ってきます。しかし、ダイエット目的で安易に糖質制限を行うと、意外な落とし穴があるのです。

長期的には体重が戻る。太る可能性も

糖質制限食で痩せるのは一時的だということが、最近の研究でわかってきています。同じ内容の食事を続けても、2年ほどたつと、元の体重に戻ってしまうというのです。

もう1つの問題は、糖質を極端に減らすと、その分、脂質をたくさんとってしまうこと。
食事は普通、全エネルギーのうち主食に含まれる糖質が50~65%、たんぱく質が13~20%、残りが脂質です。

このうち糖質をカットすると、たんぱく質と脂質を多くとらないとエネルギー不足になってしまいます。たんぱく質の代表は肉や乳製品ですが、日本人はそれほど多くは食べられません。必然的に増えてしまうのが、脂質、つまり脂肪です。糖質を制限しても、脂質をたっぷり食べてしまえば、太るのは必然。脂質のとりすぎで、心臓病を引き起こす危険性も出てきます。

一時的に体重を落とす目的ならいいのでしょうが、長期に極端な糖質制限を行うのは考えものです。