まいにち健康チェック
高血圧になりやすい体質ってあるの?
高齢になるほど血圧は高くなりやすくなります。しかし、同年代でも高血圧になる人もいれば、ならない人もいます。この違いはどこにあるのでしょうか?
次の3項目に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
当てはまる項目が多いほど……
「高血圧になるリスク」が高くなります。
親や兄弟、姉妹が高血圧の場合、そうでない人と比べて高血圧になるリスクが高いといわれています。親から高血圧になりやすい体質や、怒りっぽいなどの性格を受け継いでいる可能性があるというだけでなく、長年、同じ食事を食べてきたことも関係していると考えられます。家族に高血圧の人がいる場合は、塩分をとりすぎないなどの食生活や、禁煙、適度な運動の習慣化などの生活習慣の改善を心がけることが大切です。
[監修]原田芳巳(東京医科大学病院総合診療科准教)
※「まいにち健康チェック」は、毎日正午に更新します。
「健康によくないのは、りんご型肥満。私は太っていても洋梨型だから、大丈夫♪」そう思って安心し、ダイエットなどひと事だと楽観視していませんか。安心してはいけません。
同じような体重でも、おなかあたりがぷっくりと出ていて、全体に丸い感じの“りんご型肥満”。この体型の人は、内臓に脂肪がたまっていて、さまざまな生活習慣病にかかりやすい、危険なタイプです。
このタイプの人は、今すぐダイエットして、内臓脂肪を減らさないと、いつ心臓病などで倒れるかわかりません。
一方、お尻あたりがでっぷり太っているタイプを、その体型から“洋梨型肥満”と呼びます。この肥満は、内臓脂肪というより皮下脂肪がたっぷりついたタイプです。りんご型が中年男性によくみられるのに対し、洋梨型は中年女性に多いという特徴があります。
動脈硬化を進める“悪玉の脂肪”は、皮下脂肪ではなく内臓脂肪。そのため、洋梨型の肥満は、美容面はともかく、健康に関してはそれほど大きな問題はないとされています。だからといって、肥満体型をそのままにしておくのは、決してよくありません。
皮下脂肪であっても、体重が多いということは、膝や腰に常に大きな負担がかかっています。年をとると、その負担が増加し、膝や腰を痛めて、歩けなくなるという事態を招きます。
また、女性は、女性ホルモンに守られて、男性より健康的に過ごせますが、残念ながらそれも閉経前後までです。女性ホルモンによる保護が失われる閉経以後は、皮下脂肪だけでなく、内臓脂肪も増えていきます。その結果、男性同様に生活習慣病や心臓病にかかりやすくなるのです。
皮下脂肪が多い人も、早いうちから肥満解消を心がけてほしいものです。
※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年6月13日)。