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健康・医療

もはや花粉症は春の風物詩? 花粉症は一生治らないの?

公開日:2018年6月27日
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花粉が飛ぶ時期になると、毎年くしゃみや鼻水などの症状に悩まされている人は多いもの。そのためか、「一度花粉症になると治らない」という印象がありますが、実際はどうなのでしょうか?

50歳代になると治まることが多い?

花粉に対する「IgE抗体(免疫が花粉を異物と認識したときにできる抗体)」がゼロになるのが完治した状態だというのであれば、花粉症は非常に治りにくい病気です。しかし、現実的には、IgE抗体はあっても症状が出なくなれば治ったのと同じことです。治療はその状態を目指して行います。

ただし、若い人では改善しにくいのも事実です。10歳代、20歳代で発症した人の場合、40歳代くらいまでは症状が続き、症状が軽くなることは多くありません。ただ、一般的には50歳以降になると、IgE抗体をつくる働きが鈍くなるためか、次第に症状が治まってくることが多いようです。しかし、50歳以降で初めて発症する人も決して少なくはありません。

根治療法として注目される「舌下免疫療法」

花粉症の治療方法には、大きく分けて、2つあります。

・対症療法
症状を軽減したり、抑えたりする治療法です。点鼻薬や点眼薬、のみ薬のほか、レーザーなどの手術療法も含まれます。

・根治療法
根本的に治す治療法です。現在、免疫療法が唯一の根治の可能性を有する治療です

現在、花粉症の治療として広く行われているのは薬物療法です。花粉症の薬はきちんと選べば副作用が少なく、安心して治療できるのが大きなメリットといえます。

一方、薬物療法では効果が出ない人や、毎年のように薬物療法をしたくないという人には、免疫療法が勧められます。従来から、花粉のエキスを注射する皮下免疫療法は行われていましたが、頻回な注射と副作用などから行う医療機関が減ってきました。現在は、新たな治療法として、2014年から健康保険適用になった舌下免疫療法が注目されています。

舌下免疫療法は、花粉のエキスを舌の裏面にたらして体内に取り込み、体質改善を図る治療法です。この治療法にもメリット、デメリットはありますが、重い副作用が少なく自宅で治療できるので、皮下免疫療法よりも患者さんにとって負担の少ない治療法だといえます。