まいにち健康チェック
健康・医療

知っておきたい! 花粉症とほかのアレルギーの病気①「アレルギー性鼻炎とぜんそく」

「いつになっても鼻水が止まらない!」「目もかゆいし、口の中もかゆい!」という人はいませんか? つらい症状に悩まされているだけでなく、花粉症なのか別の病気なのか、あるいはいくつかの病気が重なっているのかわからないとなると、さらに不安なものです。例えば、花粉症に合併しやすい病気とはどのようなものがあるのでしょうか。

一年中、鼻がムズムズする人は……

花粉症との合併が特に多いのは、「通年性アレルギー性鼻炎」。どちらも「アレルギー性鼻炎」の仲間で、アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)が異なります。通年性アレルギー性鼻炎は、主にダニがアレルゲンとなり、季節を問わずに発症します。一方、花粉症は、スギなどの花粉がアレルゲンとなり、花粉が飛んでいる時期のみに発症します。

通年性アレルギー性鼻炎と花粉症を合併していると、ほぼ一年中、鼻炎の症状が出ていて、特に花粉の時期に悪化します。

アレルギー性鼻炎とぜんそくの合併も多い

鼻以外にも、目の結膜や、口腔(こうくう)、咽頭・喉頭(こうとう)、気管・気管支、胃腸、耳、皮膚、全身など、花粉症がある人はあらゆる部位に症状が出ることがあります。それは「アレルギー体質」がベースにあるためです。

アレルギー体質のある人では、鼻炎になったりアトピー性皮膚炎になったりと、発現する臓器を変えながらさまざまなアレルギーの病気を経験することも少なくありません。

鼻炎以外の代表的な合併症に「ぜんそく」があります。花粉症を含むアレルギー性鼻炎の人の2、3割はぜんそくにも罹患(りかん)していて、ぜんそくの人の7~8割はアレルギー性鼻炎に罹患しているといわれています(*)。花粉症は鼻の症状が中心ですから、同時にせきの発作も出るようであれば、ぜんそくの疑いがあります。アレルギー性鼻炎を先に発症して、あとからぜんそくを発症する患者さんも多くみられます。

症状は違っても根底にある「アレルギー体質」は同じなので、できるだけ早く治療をして症状を抑えておけば、合併症の発症を予防できる可能性があります。

(*)Ohta K, et al.Allergy.2011