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健康・医療

知っておきたい! 花粉症とほかのアレルギーの病気②「口腔アレルギー症候群」

公開日:2018年6月27日
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花粉症はさまざまなアレルギーの病気を合併しますが、最近、注目されているのが「口腔(こうくう)アレルギー症候群(OAS)」との合併が増えていることです。

果物や生野菜を食べたら口の中がかゆい!

口腔アレルギー症候群とは、特定の果物や生野菜を食べたあと、数分以内に、唇や口の中、喉(のど)などに、かゆみやしびれ、むくみなどの症状が起こる病気です。こうした症状は、しばらくすると治まります。ただし、吐き出さずに飲み込んでしまい、血圧の低下や意識障害などのアナフィラキシーショック(非常に症状の重いショック状態)を起こした例もあります。

原因は、果物や野菜に含まれているアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)です。果物や野菜を食べることで、アレルゲンが口の中の粘膜に触れて、アレルギー症状が起こるのです。

花粉と果物や野菜のアレルゲンは似ている

なぜ花粉症と口腔アレルギー症候群が関係しているかというと、花粉のアレルゲンと果物や野菜のアレルゲンの構造に似ているものがあるためです。花粉症の人は特定の花粉に対する「IgE抗体(免疫が花粉を異物と認識したときにできる抗体)」をもっていますが、これが果物や野菜に含まれている似た構造のアレルゲンと反応し、アレルギー反応が起こることがあるのです。

では、具体例を挙げましょう。

・シラカバ、ハンノキ→バラ科の果物(りんご、桃、さくらんぼなど)
・ブタクサ→メロン、バナナ、すいか
・ヨモギ→セロリ
・スギ→トマト(似ているが発症の頻度は少ない)

例えば、シラカバの花粉症がある人は、りんごを食べると口の中にも症状が出ることがあるのです。

では、こうした果物や野菜は食べられないのかと残念に思われるかもしれませんが、果物や野菜のアレルゲンの多くは熱に弱いので加熱をすれば大丈夫なことが多いです。りんごは焼きりんごやコンポートに、バナナもフランベ(*)にするとよいでしょう。なお、豆乳に含まれるアレルゲンなどは比較的熱に強いので、特にシラカバ花粉症の人は注意が必要です。

(*)香り付けのためにブランデーやラム酒などアルコール度数の高い酒を加えて火をつけ、アルコールを飛ばす調理方法。